フォトフェイシャルはニキビ跡に効果的?副作用や他の治療との比較も紹介

なかなか治らないニキビ跡に悩み、美容医療の選択肢としてフォトフェイシャルを検討している方は多いのではないでしょうか。

フォトフェイシャルは特殊な光を肌に照射することで、ニキビ跡をはじめとする様々な肌トラブルの改善が期待できる治療法です。

しかし、ニキビ跡の種類によっては効果の出方が異なったり、副作用のリスクも存在したりするため、治療を受ける前には正しい知識を持つことが不可欠です。

本記事では、フォトフェイシャルのニキビ跡への効果や副作用、他の治療法との違いについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

フォトフェイシャルとは?

フォトフェイシャルとは、IPL(Intense Pulsed Light)という広帯域の波長を持つ特殊な光を肌に照射する治療法の通称です。

本来はルミナス社が開発したIPL治療器の商標名ですが、現在ではIPL治療全般を指す言葉として広く認知されています。

IPLは波長の幅が広いため、シミの原因となるメラニン色素や、赤みの原因であるヘモグロビンなど、複数の色素に同時にアプローチできます。

そのため、以下のようなさまざまな肌悩みを総合的にケアできます。

フォトフェイシャルで効果のある症状
  • ニキビ跡の赤み
  • 色素沈着
  • シミ
  • そばかす
  • くすみ

種類によるものの、肌へのダメージは比較的少ないため、美容医療が初めての方でも受けやすい治療法として知られています。

【症状別】フォトフェイシャルによる肌への効果

フォトフェイシャルは「色」に関する肌トラブルに対して高い効果を発揮します。

代表的な症状である、ニキビ跡・シミ・色素沈着、発赤・熱感に対する具体的な効果を解説します。

【症状別】フォトフェイシャルによる肌への効果

1ニキビ跡への効果
赤みや茶色い色素沈着といった色の問題への特化と、クレーター状の凹みへの効果が限定的である点


2シミ・色素沈着への効果
メラニンを破壊しターンオーバーで排出する仕組みと、肌全体のくすみを改善し透明感をもたらす点


3発赤・熱感への効果
顔の赤みの原因である毛細血管を収縮させ、色ムラのない均一な肌色へと整える仕組み

ニキビ跡への効果

フォトフェイシャルは、特に炎症後の赤みが残るニキビ跡や、茶色く色素沈着してしまったニキビ跡の改善に効果的です。

赤みの原因である毛細血管のヘモグロビンや、色素沈着の原因であるメラニン色素にIPLの光が吸収されることで、ダメージを与えて徐々に薄くしていきます。

IPLの光にはアクネ菌を殺菌する作用や、皮脂の分泌を抑制する効果も期待できるため、現在進行形のニキビの炎症を抑え、新たなニキビの発生を予防する目的でも用いられます。

ただし、クレーターのように皮膚が凹んでしまったニキビ跡に対しては、限定的な効果しか及ぼさず、他の治療法が推奨されることが一般的です。

シミ・色素沈着への効果

フォトフェイシャルの光は、シミやそばかす、日焼けによる色素沈着の原因であるメラニン色素に選択的に吸収されます。

光を吸収したメラニン色素は熱によって微細な粒子に破壊され、肌のターンオーバー(新陳代謝)の過程で、古い角質と共に体外へ排出されます。

施術後、数日から1週間ほどでシミの部分が一時的に濃く浮き上がって見えますが、メラニンが排出される過程での正常な反応なので安心してください。

浮き上がった色素は自然に剥がれ落ちるため、シミや色素沈着が薄くなる効果を実感できます。

肌全体のくすみも改善され、透明感のある明るい肌になれるでしょう。

発赤・熱感への効果

フォトフェイシャルはニキビ跡の赤みだけでなく、顔全体の赤みの改善にも有効です。

顔の赤みは、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張し、血液が透けて見えることで生じます。

IPLの光は、血液中の赤い色素であるヘモグロビンに吸収され、血管に熱ダメージを与えることで、不要な毛細血管を収縮させます。

結果、肌の表面から見える赤みが軽減され、色ムラのない均一な肌色へと整える効果が期待できます。

ニキビ跡に効果的なフォトフェイシャルの副作用3選

フォトフェイシャルは肌への負担が少ない安全性の高い治療ですが、光エネルギーを利用するため、いくつかの副作用が起こる可能性があります。

ほとんどは一時的な反応であり、時間の経過と共に軽快しますが、事前にどのような副作用があるかを知っておくことが重要です。

ニキビ跡に効果的なフォトフェイシャルの副作用3選

1数時間の発赤・熱感
施術直後の正常な反応で、数時間から当日中に自然に治まる一時的な赤みとほてり


21週間ほどニキビが悪化
好転反応による一時的な症状で、潜んでいた皮脂や角栓が排出される過程で発生する現象


3薄いかさぶた
色素沈着部分が反応した証拠で、1〜2週間で自然に剥がれ落ちるマイクロクラストの形成

数時間の発赤・熱感

施術直後に見られる最も一般的な副作用は、照射部位に生じる赤みや熱感です。

IPLの熱エネルギーに対する皮膚の正常な反応であり、日焼けをした後のような、ほてった感覚に似ています。

通常、赤みや熱感は数時間程度で自然に治まり、長くても当日中には引くことがほとんどです。

多くのクリニックでは、施術後に冷却ジェルやクーリングパックを用いて肌を鎮静させる処置を行うため、症状は最小限に抑えられるでしょう。

施術当日からメイクも可能であり、日常生活への支障はほとんどありません。

1週間ほどニキビが悪化

フォトフェイシャルの施術後、一時的にニキビが悪化したように見えることがあります。

これは「好転反応」とも呼ばれ、IPLの熱刺激によって毛穴が活性化し、皮膚の下に潜んでいた皮脂や角栓が排出されやすくなることで起こる現象です。

特にニキビができやすい肌質の方に見られることがあり、施術後数日から1週間程度で落ち着くのが一般的です。

長引く場合や炎症が強い場合は、施術を受けたクリニックに相談し、適切な処置を受けましょう。

薄いかさぶた

シミや色素沈着の濃いニキビ跡にフォトフェイシャルを照射した場合、その部分に薄いかさぶたが形成されることがあります。

これは、光によって破壊されたメラニン色素が皮膚の表面に浮き上がってきたもので、治療が順調に進んでいる証拠です。

見た目は黒いゴマかすが付着しているように見え、メイクでカバーすることも可能です。

かさぶたは約1~2週間で自然に剥がれ落ちるため、無理に擦ったり剥がしたりしないように注意が必要です。

敏感肌の方はフェイシャルエステによる刺激の少ない施術がおすすめ

美容クリニックで提供される、医療用のフォトフェイシャルは高い効果が期待できる反面、出力の高さから敏感肌の方には刺激が強く感じられる場合があります。

もし痛みが不安であったり、極力肌への負担を避けたいと考えるならば、ぜひfloraKINの「無針水光注射」をお試しください。

「無針水光注射」は針を一切使用せず、痛みなく高濃度の美容成分を肌の深部まで浸透させる特許取得の技術です。

安全かつ効果的に肌質を根本から改善し、これまでにない透明感と潤いに満ちた「水光肌」へと導きます。

従来のエステでは物足りない、でも医療には抵抗がある、という方にこそおすすめできる革新的なケアです。

ぜひflorasKINで、肌本来の力が目覚める感動をご体験ください。

ニキビ跡が改善するまでに必要なフォトフェイシャルの回数

フォトフェイシャルによるニキビ跡治療は、複数回の継続によって効果を実感できる治療法です。

一般的に推奨される施術ペースや回数は以下のとおりです。

推奨される施術ペースと回数
  • 施術ペース:3〜4週間に1回
  • 推奨回数:合計3〜5回
  • 効果実感の目安:3回目を過ぎたあたりから

個人の肌質によって必要回数は異なりますが、多くの場合、3回目あたりから色味の改善や肌の質感の変化を実感し始めます。

満足のいく結果を得た後も、良い状態を維持するために数ヶ月に1回のメンテナンスを続けることが推奨されています。

ニキビ跡に効果的なフォトフェイシャルの料金相場

フォトフェイシャルの料金は、自由診療のためクリニックによって大きく異なります。

また、使用機器の種類や施術範囲(顔全体か部分か)、単発か複数回のコース契約かによっても価格は変動します。

以下に一般的な料金相場をまとめましたので、参考にしてください。

施術内容料金相場(1回)料金相場(5回コース)
顔全体15,000円~30,000円70,000円~140,000円
部分照射(両頬など)10,000円~20,000円45,000円~90,000円

多くのクリニックでは、継続治療を前提とした割引価格のコースプランを用意しています。

初診料やカウンセリング料、施術後の薬代などが別途必要になる場合もあるため、総額については事前に確認しましょう。

フォトフェイシャルと他のニキビ跡治療を比較

ニキビ跡の治療法はフォトフェイシャルだけではなく、症状に応じて様々な選択肢が存在します。

自身のニキビ跡のタイプに最適な治療法を見つけるために、代表的な治療法との違いを理解しておきましょう。

フォトフェイシャルと他のニキビ跡治療を比較

1ダーマペンとの違い
凹み改善に特化したダーマペンと、色味改善に特化したフォトフェイシャルの作用対象の違い


2フラクショナルレーザーとの違い
より強力でダウンタイムが長いレーザーと、効果が穏やかでダウンタイムが短い光治療の違い


3ケミカルピーリングとの違い
肌表面の角質に働きかけるピーリングと、肌内部の色素に働きかけるフォトフェイシャルの違い


4エステの光フェイシャルとの違い
出力が高い医療用機器と、出力がマイルドなエステ用機器による効果と安全性の違い

ダーマペンとの違い

比較項目フォトフェイシャルダーマペン
施術時間約20分約60分
痛み弱いやや強い
症状赤み・ほてり赤み・腫れ
ダウンタイム期間ほぼなし数日〜1週間
即効性低い低い

ダーマペンは、極細の針で皮膚に微細な穴を開け、肌が本来持つ創傷治癒力を利用して皮膚の再生を促す治療法です。

創傷治癒力とは?
体が傷を負った際に、自らの力で傷を元通りに治そうとする、本来備わっている能力のこと

この過程でコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるため、特に皮膚が凹んだクレーター状のニキビ跡や毛穴の開きの改善に高い効果を発揮します。

一方で、フォトフェイシャルは光で色素に働きかける治療であり、赤みや茶色い色素沈着といった「色」の問題に特化しています。

アプローチする対象が異なり、凹みにはダーマペン、色にはフォトフェイシャルと使い分けられるのが一般的です。

ダウンタイムはダーマペンの方が数日間の赤みや腫れを伴うため、フォトフェイシャルよりも長くなる傾向にあります。

フラクショナルレーザーとの違い

比較項目フォトフェイシャルフラクショナルレーザー
施術時間約20分約30分
痛み弱い強い
症状赤み・ほてり赤み・色素沈着
ダウンタイム期間ほぼなし1〜2週間
即効性低い高い

フラクショナルレーザーは、レーザーを点状に照射し、皮膚の深部に熱エネルギーを届かせる治療です。

ダーマペンと同様に皮膚の再生を促す効果があり、より深いクレーター状のニキビ跡や傷跡の改善にも対応できます。

フォトフェイシャルと比較して、より強力な効果が期待できる反面、痛みや施術後のダウンタイムが長く、1〜2週間程度の赤みやかさぶたが生じる点が大きな違いです。

また、色素沈着のリスクもフォトフェイシャルより高いため、より積極的な治療を望む場合に選択されます。

フォトフェイシャルは効果が穏やかな分、ダウンタイムをほとんど取れない方向けの治療と言えます。

ケミカルピーリングとの違い

比較項目フォトフェイシャルケミカルピーリング
施術時間約20分約15分
痛み弱い弱い
症状赤み・ほてり赤み・皮むけ
ダウンタイム期間ほぼなしほぼなし
即効性低い低い

ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布することで、古い角質や毛穴の詰まりを取り除き、肌のターンオーバーを正常化させる治療法です。

主にニキビそのものの改善や、ごく浅い色素沈着、肌のごわつきの改善に効果があります。

フォトフェイシャルが肌の内部の色素に直接働きかけるのに対し、ケミカルピーリングは肌表面にアプローチする点で作用機序が異なります。

どちらも比較的マイルドな治療でダウンタイムはほとんどありませんが、赤みや色素沈着への直接的な効果はフォトフェイシャルの方が高いとされています。

両者を組み合わせることで、より高い相乗効果が期待できる場合もあります。

エステの光フェイシャルとの違い

比較項目フォトフェイシャルエステの光フェイシャル
施術時間約20分約30分
痛み弱いほぼなし
症状赤み・ほてりほぼなし
ダウンタイム期間ほぼなしなし
即効性低い低い

クリニックで受けるフォトフェイシャルと、エステサロンで提供される光フェイシャルの最も大きな違いは、使用する機器の出力レベルです。

医師や看護師が施術を行うクリニックでは、高い出力を持つ医療用機器の使用が認められており、より効果的な治療が可能です。

一方、エステサロンでは安全性を確保するために出力が低く設定された美容機器が使用されます。

そのため、エステの光フェイシャルは痛みがなく肌に優しい反面、効果は非常にマイルドで、効果を実感するまでには多くの回数が必要となります。

確実な効果を求めるのであれば、医療機関であるクリニックでのフォトフェイシャルが推奨されます。

まとめ

フォトフェイシャルは、ニキビ跡の中でも特に赤みや茶色い色素沈着に対して高い効果を発揮する治療法です。

ダウンタイムがほとんどなく、シミや赤ら顔など他の肌悩みにも同時にアプローチできるため、総合的な美肌を目指す方に適しています。

一方で、クレーター状の凹んだニキビ跡への効果は限定的であり、その場合はダーマペンやフラクショナルレーザーなど他の治療法が適応となります。

治療を選択する上でのポイント
  • 副作用のリスクを正しく理解する
  • 必要な回数や費用を把握する
  • 自身の悩みに最適な治療法を選択する

副作用のリスクや必要な回数、費用などを正しく理解した上で、自身の悩みに最適な治療を選択することが重要です。

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