フラクショナルレーザーは、ニキビ跡や毛穴の凹凸改善に高い効果が期待できる一方で、「やりすぎると後悔する」という声も聞かれます。
実際に、早く効果を出したいと焦るあまり、短い間隔で施術を繰り返した結果、かえって肌状態を悪化させるケースは少なくありません。
本記事では、フラクショナルレーザーのやりすぎによる5つの後悔と、その原因や対処法について詳しく解説します。
施術を中止すべきかの判断基準や、適切な通院間隔も紹介するため、これから治療を受ける方やすでに治療中の方はぜひ参考にしてください。
フラクショナルレーザーのやりすぎによる後悔5選
フラクショナルレーザーは、適切な間隔と回数を守れば高い効果を発揮しますが、やりすぎは様々な後悔につながる可能性があります。
ここでは、実際によくある5つの後悔のケースを紹介します。
1|毛穴・ニキビ跡への効果を実感できなかった
複数回の治療が必要なため、十分な回数を重ねる前に諦めてしまう後悔のケース
2|ダウンタイムが長引いて赤みが引かなくなった
回復期間を待たずに照射を重ね、常に顔が赤らんだ状態になってしまう後悔のケース
3|レーザー後に色素沈着や肝斑が発生・悪化した
レーザーの刺激が原因で新たなシミや肝斑を招いてしまう後悔のケース
4|ニキビが増えるなど肌トラブルが悪化した
施術の刺激でニキビが悪化したり、バリア機能が低下し敏感な肌質になる後悔のケース
5|肌質がゴワつき乾燥した
ターンオーバーが異常に早まり、キメがなくゴワゴワしたビニール肌になる後悔のケース
毛穴・ニキビ跡への効果を実感できなかった
フラクショナルレーザーは複数回の治療で徐々に肌を再構築していくため、1回の施術で劇的な変化が現れるわけではありません。
特に、深いクレーター状のニキビ跡や、長年開いたままの毛穴は改善に時間がかかり、根気強い継続が必要です。
期待値が高すぎると、数回治療を受けても「効果がない」と感じ、途中で治療を断念するケースが失敗談として散見されます。
十分な回数を重ねる前に諦めることが、結果的に満足のいく効果を得られない原因となります。
ダウンタイムが長引いて赤みが引かなくなった
施術後の赤みや腫れは、レーザー照射による正常な炎症反応であり、通常は数日から1週間程度で治まります。
しかし、肌の回復が追いつかないうちに次々と照射を重ねると、炎症が慢性化することがあります。
結果として、常に顔が赤らんだ状態が続く「遷延性紅斑(せんえんせいこうはん)」という状態に陥り、メイクでも隠しきれないほどの赤みが数ヶ月以上引かなくなります。
肌が常に軽い火傷を負っているような状態であり、やりすぎによる典型的な後悔の一つです。
レーザー後に色素沈着や肝斑が発生・悪化した
レーザーによる炎症が治まる過程で、メラノサイトが活性化し、シミやくすみが生じる「炎症後色素沈着(PIH)」が起こることがあります。
アジア人の肌で起こりやすいとされ、通常は数ヶ月で自然に薄くなりますが、紫外線対策を怠ったり、肌を強くこすったりすると濃く残るリスクがあります。
また、潜在的に肝斑がある場合、レーザーの刺激によって悪化し、広範囲に広がるケースも報告されています。
肌を綺麗にするための治療が、かえって新たなシミや肝斑の原因になるのは避けたい事態です。
ニキビが増えるなど肌トラブルが悪化した
レーザー照射後、一時的に皮脂腺が刺激されて、ニキビが悪化したり、新たに発生したりすることがあります。
肌の代謝が活発になる過程での一過性の反応であることが多いですが、もともと活動性のニキビが多い状態で施術を受けると、炎症を助長し、さらに悪化させる恐れがあります。
良くなるどころか、かえって肌荒れがひどくなったと感じる場合、施術のタイミングや肌状態の見極めが適切でなかった可能性があります。
また、過度な施術で肌のバリア機能が低下し、少しの刺激でもニキビができやすい敏感な肌質に変わることも考えられます。
肌質がゴワつき乾燥した
フラクショナルレーザーのやりすぎによって肌の新陳代謝が異常に早まると、角質層が十分に成熟しないまま剥がれ落ちます。
結果、肌のバリア機能が著しく低下し、水分を保持できずに常に乾燥した状態になります。
一見するとツルッとしているように見えても、キメがなく、硬くてゴワゴワした「ビニール肌」と呼ばれる状態に陥ります。
ビニール肌になると、化粧水がしみたり、かゆみが出たりと、極度の敏感肌となり、改善には長い時間が必要になります。
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フラクショナルレーザーで症状が悪化する原因4選

フラクショナルレーザーで後悔する結果となる背景には、いくつかの明確な原因が存在します。
以下を理解することで、リスクを未然に防ぐことが可能です。
1|短期間に照射を繰り返しすぎた
肌の回復期間を待たずに照射を繰り返し、再生能力が追いつかなくなる原因
2|レーザー出力が強すぎた
肌質に合わない強すぎる出力で、火傷や色素沈着などのトラブルを招く原因
3|肌に合わない種類のレーザーを選択した
肌悩みとレーザーの特性が合わず、十分な効果が得られない原因
4|施術後のアフターケアを怠っていた
紫外線対策や保湿を怠り、色素沈着や乾燥などのトラブルを招く原因
短期間に照射を繰り返しすぎた
最も一般的な原因は、施術間隔を詰めすぎることです。
フラクショナルレーザーでダメージを受けた肌が完全に再生し、コラーゲンが再構築されるまでには、最低でも1ヶ月以上の期間が必要です。
回復期間を待たずに1ヶ月未満の間隔で照射を繰り返すと、肌は常に傷ついた状態となり、再生能力が追いつかなくなります。
早く効果を実感したいという焦りが、結果的に慢性的な赤みやビニール肌といった弊害を引き起こす最大の原因となります。
レーザー出力が強すぎた
レーザーの出力を上げれば効果が高まるわけではありません。
一人ひとりの肌の厚さや水分量、肌質に合わせて出力を適切に設定する必要があります。
経験の浅い医師や、肌状態を丁寧に見極めないまま施術を進めた場合、出力が強すぎて過剰なダメージを与えかねません。
出力が強すぎると、火傷や水ぶくれ、深刻な色素沈着、長引くダウンタイムといったトラブルの原因となります。
肌に合わない種類のレーザーを選択した
フラクショナルレーザーには、CO2レーザーやエルビウムヤグレーザーなど、いくつかの種類があります。
それぞれ水の吸収率や作用する深さが異なり、得意とする症状も異なります。
例えば、深いクレーターにはCO2レーザーが効果的ですが、その分ダウンタイムは長く、浅いニキビ跡にはよりマイルドなエルビウムヤグレーザーが適している場合があります。
自分の肌悩みや肌質に合わない種類のレーザーを選択すると、十分な効果が得られないばかりか、不必要なリスクを負うことにもなりかねません。
施術後のアフターケアを怠っていた
施術後の肌は、レーザーによってバリア機能が一時的に低下し、非常にデリケートな状態です。
施術が終わったからといって、紫外線対策や保湿ケアを怠ると、外部からの刺激を直接受けてしまいます。
特に紫外線は炎症後色素沈着の最大のリスクであり、対策しなければ治療効果を台無しにする可能性があります。
また、保湿不足は肌の乾燥を招き、回復を遅らせたり、かゆみや粉ふきの原因となったりするため、徹底したアフターケアが不可欠です。
フラクショナルレーザーをやりすぎた場合の対処法4選
フラクショナルレーザーのやりすぎによって肌状態が悪化してしまった場合でも、適切な対処を行うことで回復を促すことができます。
焦らずに、まずは肌を落ち着かせるための基本的なケアに立ち返りましょう。
1|紫外線など肌への刺激を避ける
日焼け止めの徹底や摩擦を避けるなど、あらゆる刺激から肌を守る対処法
2|肌の保湿ケアを行う
低下したバリア機能を補うため、低刺激の保湿剤で常に肌を潤す対処法
3|肌を冷却する
赤みや熱感、かゆみが強い場合に保冷剤などで炎症を和らげる対処法
4|専門医に相談する
セルフケアで改善しない場合に施術した医師に相談し、適切な処置を受ける対処法
紫外線など肌への刺激を避ける
肌に異常を感じたら、まずはあらゆる刺激から肌を守ることが最優先です。
以下のようなアイテムを使い、物理的に紫外線を徹底的にブロックしましょう。
- 日焼け止め
- 帽子
- 日傘
- マスク
また、洗顔時にゴシゴシこすったり、スクラブ入りの洗顔料を使ったりするのは厳禁です。
肌に触れる際は、摩擦を与えないように優しく押さえるようにしてください。
肌の保湿ケアを行う
バリア機能が低下した肌は極度に乾燥しているため、徹底した保湿が欠かせません。
アルコールや香料などが入っていない、敏感肌向けの低刺激な化粧水や保湿クリームを選びましょう。
ヒアルロン酸やセラミドなど、肌の水分保持能力を高める成分が配合されたものがおすすめです。
化粧水を何度も重ね付けしたり、保湿クリームを多めに塗ったりして、肌が常に潤っている状態を保つように心がけてください。
肌を冷却する
赤みや熱感、かゆみが強い場合は、肌を冷やすことで炎症を和らげることができます。
清潔なタオルで保冷剤を包み、優しく肌に当てるのが効果的です。
ただし、冷やしすぎはかえって肌への刺激になるため、1回あたり数分程度に留めましょう。
かゆみがある場合でも、掻きむしるのは絶対に避けて、冷やすことで感覚を紛らわせてください。
専門医に相談する
セルフケアを続けても症状が改善しない、または悪化する一方だと感じたら、自己判断を続けずに速やかに専門医に相談してください。
まずは、施術を受けたクリニックの医師に連絡し、肌の状態を診てもらうのが最善です。
医師の診察に基づき、炎症を抑えるための外用薬や内服薬が処方される場合があります。
深刻な色素沈着や肌質の変化が起きてしまった場合も、ハイドロキノンやトレチノイン療法など、次の治療法について相談に乗ってもらえるでしょう。
フラクショナルレーザー後のダウンタイム中の症状一覧
フラクショナルレーザーのダウンタイムは、レーザーの種類や出力によって大きく異なります。
一般的に見られる症状と期間の目安があるため、自身の症状が通常の範囲内かどうかを確認しましょう。
症状 | 期間の目安 | 対処法 |
---|---|---|
赤み・熱感・ヒリヒリ感 | 施術直後〜3日程度 | 保冷剤で冷やす、処方された軟膏を塗る |
腫れ | 施術直後〜2日程度 | 安静にし、激しい運動や飲酒を避ける |
肌のザラつき・点状の痂皮(かさぶた) | 施術後2日目〜1週間程度 | 無理に剥がさず、保湿を徹底して自然に脱落するのを待つ |
乾燥・皮むけ | 施術後3日目〜10日程度 | 低刺激の保湿剤で十分に保湿する |
かゆみ | 創傷治癒の過程(施術後3日目頃〜) | 掻かずに冷やす、保湿する |
フラクショナルレーザーのやりすぎで中止すべきかの判断基準
治療を継続すべきか一度中止して様子を見るべきか、判断は非常に重要です。
フラクショナルレーザーの施術後に一定のダウンタイムがあるのは正常です。
しかし、以下のようなサインが見られた場合は「やりすぎ」の可能性があり、治療の中止を検討すべきでしょう。
- 施術から1ヶ月以上経過しても、日焼けのような強い赤みが引きない
- 施術を重ねるごとに、シミや肝斑が明らかに濃くなっている
- 肌のキメがなくなり、テカテカ・ツルツルした「ビニール肌」の様相を呈してきた
- 以前は問題なく使えていた化粧品が、しみるようになった
- 治療効果の頭打ちを感じ、何度施術しても変化が見られなくなった
上記の症状は、肌が許容量を超えるダメージを受けている悲鳴のサインである可能性もあります。
不安に感じたら、すぐにクリニックに相談し、治療計画の見直しを行いましょう。
フラクショナルレーザーでやりすぎないための適切な通院間隔・回数
フラクショナルレーザーでやりすぎを防ぎ、安全かつ効果的に治療を進めるためには、適切な通院間隔と回数を守ることが最も重要です。
一般的に、レーザーで微細な傷をつけた肌が完全に再生・回復するためには、最低でも1ヶ月以上の期間が必要とされています。
そのため、通院間隔は「1ヶ月〜1ヶ月半に1回」のペースが推奨されています。
また、効果を実感するための総回数としては、肌の状態にもよりますが、5〜10回程度を1クールとして設定するクリニックが多いです。
焦って間隔を詰めたり、むやみに回数を重ねたりせず、医師と相談しながら長期的な視点で治療計画を立てることが、後悔しないための鍵となります。
フラクショナルレーザーに関するよくある質問
フラクショナルレーザーについて多くの方が抱く疑問にお答えします。
施術を受ける前に、これらの点をクリアにしておきましょう。
1|フラクショナルレーザーを受けた芸能人は誰?
芸人のバービーさんが経験があると判明している
2|フラクショナルレーザーの効果はいつから実感できる?
施術直後の即時効果と、1〜3ヶ月かけて現れる根本的な肌質改善効果について解説
3|フラクショナルレーザーを10回受けても毛穴に効果がないケースもある?
効果が出ない場合に考えられる原因と、他の治療法への切り替えの検討について解説
フラクショナルレーザーを受けた芸能人は誰?
フラクショナルレーザーを受けた芸能人は、芸人のバービーさんが判明しています。
顔のクレーターを改善するために、20歳ごろからさまざま美容施術を受けたことが分かっています。
さまざまな種類のフラクショナルレーザーも受けており、施術後すぐにメイクできる点から、仕事でも役立っていたようです。
フラクショナルレーザーの効果はいつから実感できる?
1回の施術でも、ダウンタイムが終わった直後から、肌のツルツル感や化粧ノリの良さを実感できます。
表皮が新しく生まれ変わることによる、即時的な効果を得られます。
しかし、ニキビ跡の凹凸や毛穴の開きなど、真皮層からの根本的な肌質改善効果は、コラーゲンの再構築が進む施術後1〜3ヶ月かけて徐々に現れてきます。
最終的な効果を判断するには、複数回の治療を終えてから数ヶ月の経過を見る必要があるでしょう。
フラクショナルレーザーを10回受けても毛穴に効果がないケースもある?
何回施術を受けても効果がないケースもあり得ます。
10回受けても満足のいく効果が得られない場合、いくつかの原因が考えられます。
- クレーターが非常に深い
- レーザーの出力や種類が肌に合っていない
- 施術間隔が不適切である
- フラクショナルレーザーだけでは改善が難しい肌質である
効果が頭打ちになったと感じた場合は、ダーマペンやポテンツァなど、他の治療法への切り替えも視野に入れて医師と相談してみましょう。
まとめ
フラクショナルレーザーは、ニキビ跡や毛穴の改善に高い効果が期待できる一方、やりすぎると深刻な肌トラブルを招きかねない、諸刃の剣とも言える治療です。
後悔を避けるためには、1ヶ月以上の適切な施術間隔を守り、自分の肌に合った出力や種類のレーザーを選ぶことが不可欠です。
万が一、赤みが長引く、色素沈着が悪化するといった異常を感じた場合は、すぐに治療を中断し、専門医に相談してください。
早く綺麗になりたいという焦る気持ちを抑え、肌の再生サイクルに耳を傾けながら、長期的な視点で治療に取り組むことが、美肌への一番の近道となるでしょう。